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冬場、入浴時の死亡事故の原因・要因は:ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な温度変化がもたらす体への影響をいいます。
温度の変化により血圧が急激に上昇したりまたは下降したりする状態のことです。
ヒートショックによって、入浴時の急激な温度変化が脳卒中・心筋梗塞などを引き起こします。
年間のヒートショックによって亡くなる方は、実は交通事故者よりも多く、年間一万人以上と推定されています。
亡くなる方の9割以上が60才以上の方で、浴槽内での死亡が80%以上を占めています。

では  なぜ多くの方が浴槽で事故にあってしまうのでしょうか
冬場は特に部屋の温度と脱衣場・浴室ではかなりの温度差があります。
入浴しようとして寒い脱衣場に入ると血管が収縮して血圧が上昇します。
人は急激な寒さを感じると、体温を維持しようと血管を収縮させます。
(血流を少なくして熱が逃げないようにするためです。)
これが血圧の上昇をもたらします。
さらに寒い浴室に入り血圧を上昇させます。
ブルブル震えながら体を洗い風呂に入ります。
熱いお湯に入った瞬間が血圧上昇の一番のピークです。
(熱の刺激と心臓への負担で一機に血圧が上昇します。)
少しお湯に浸かると、今度は血管が拡張して急激な血圧低下をまねきます。
この一連のヒートショックが浴槽での死亡事故を引き起こしてしまうのです。
このヒートショックによる死亡事故は12月に一番多く発生しています。

ヒートショック・浴室での事故を防ぐ対策としては、

・脱衣場に暖房機器を設置して暖かくしておく。
・入浴する前に風呂の蓋をはずしておき、浴室を温めておく。
・湯の温度はぬるめの39~41度くらいにする。
・湯に入る前に足元から心臓にかけて念入りに掛け湯をする。
このような注意が必要だと思います。

これから益々寒さが厳しくなってきます。
急激な温度変化で体に負担をかけないよう気をつけて生活していきたいと僕も思います。

追記 計算してみると、1度の温度変化で血圧が1mmHg上昇すると思われます。
ですから温度10度の脱衣場での血圧fが130mmHgだったとすると、40度の湯に入った時の血圧は160mmHGまで上昇していると考えられます。かなり上昇してることになります。

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