赤いピーマンは、緑のピーマンより栄養価が高い
緑色した一般的なピーマンは、スーパーなどでは1個30円くらい1袋3個入って100円程度で売られています。
それに比べて、赤いピーマンは中々見ることができません。
赤色をしたパプリカは良く見かけますが。
ピーマンもパプリカも同じナス科トウガラシ属に含まれますが、違いがあります。
最初に輸入したのが、ピーマンはアメリカからで、パプリカはオランダからです。
オランダ語でピーマンのことをパプリカと呼んでいます。
パプリカはピーマンと比べて、少し甘みがあり肉厚もあり形が林檎に似ているのが特徴ですが、パプリカもピーマンも味・栄養価に差ほど違いはありません。
さて、緑色のピーマンと赤いピーマンですが、なぜ色に違いが出るかというと、その収穫時期の違いによるものです。
緑色のピーマンは花が咲いてから約2週間くらいで収穫するのに対し、赤いピーマンは2ヶ月くらい経って完熟した頃に収穫するのです。
赤いピーマンは完熟してるせいで、痛み易いので、なかなかスーパーに出回ることがありません。
価格も緑のピーマンの3倍以上はします。
ただ、赤いピーマンは完熟しているおかげで、緑のピーマンと比較してかなり栄養価が高いのです。
それは含有するビタミンに顕著に表れています。
緑ピーマン 赤ピーマン
ビタミンA 0.9mg 2.4mg
(βーカロテン) 0.8mg 2.1mg
ビタミンB1 0.03mg 0.06mg
ビタミンB2 0.03mg 0.14mg
ナイアシン 0.6mg 1.2mg
ビタミンC 76mg 170mg
ビタミンE 0.8mg 4.7mg
このように、赤いピーマンの方がかなりビタミンを多く含んでるのが分かると思います。
ピーマンの栄養価の特徴でもあるβーカロテンとビタミンCにおいては、赤ピーマンが緑のピーマンの3倍近く含有されています。
植物に豊富に存在する赤橙色色素の一つであるβカロテンが多くなるためにピーマンの色も赤くなります。
βーカロテンは免疫力を高めたり、目や皮膚を健康にする働きもあります。
ビタミンCは、これからの季節、風邪の予防と肌荒れ防止に効果があります。
それから、緑のピーマンの6倍くらいまで多くなったビタミンEは、血管・血液の健康維持に欠かせないビタミンであり、老化防止の働きもあります。
これから寒くなってくる季節、もしスーパー等で赤いピーマンを見かけたら一度買ってみて、緑のピーマンとの食感の違いを味わってみてはいかがでしょうか。
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