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果物(くだもの)と血糖値の関係 [糖尿病予防]

果物(くだもの)は甘い→糖尿病に悪い

と考えられがちですが本当にそうでしょうか?

実は果物のGI値(血糖値の上がりやすさの指数)は意外と低いのです。

ざっと例を挙げてみると、

バナナ・・・55  ぶどう・・・50
桃・・・・・40  りんご・・・36
オレンジ・・40  梨・・・・・30
いちご・・・30

他の食品はというと、

食パン・・・95  白米・・・85
うどん・・・85  パスタ・・50
インスタントラーメン・・・・70

しいたけ・・・28
じゃが芋・・・90 にんじん・・80
さつま芋・・・55 ごぼう・・・45
たまねぎ・・・30 長ねぎ・・・28
キャベツ・・・26 大根・・・・26
ピーマン・・・26 なす・・・・25
きゅうり・・・23 レタス・・・23
ほうれん草・・15

これを見ても分かる通り、
果物は決して血糖値の急上昇を招くような食べ物ではないのです。

ではなぜ果物はあんなに甘いのにGI値(血糖値の上がりやすさの指数)が低いのでしょうか?

果物の甘さはというと、果物に含まれる果糖・ブドウ糖・ショ糖によるものです。
その中でも果糖は最も甘みが強く、砂糖の1.5倍くらいの甘みがあり、冷温の方がその甘みを強く感じることができます。

実はこの果糖に、果物を食べても血糖値の急上昇をもたらさない秘密があるのです。

果糖はブドウ糖と同じ単糖類で分子が小さく、ブドウ糖に変換されることなく血液中に取り込まれます。
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことですから、果糖がいくら血液中に取り込まれたとしても血糖値が上ることはないのです。

梨・イチゴは果糖の占める割合がブドウ糖・ショ糖に比べて大きいのでGI値も他の果物よりも低いものになっていると考えることができます。
(果物のGI値はそれだけで決まるものではないですが。)

これが果物は甘い食べ物なのに、他の食品と比べて血糖値の急激な上昇をもたらさない一因になっています。

また果物は食物繊維を多く含んでいるため、腸が吸収する速度が遅くなるというのも血糖値の急上昇を招かないことにつながっています。

確かに果物を食べても急激な血糖値の上昇は起こりませんが、
血糖値が上ることには間違いありません。
糖尿病にとって果物といえども多く食べるというのは決して良いことではありません。

追記 果物の中でもパイナップルのGI値は65と高いので特に糖尿病の方は注意して食べる必要があります。

また野菜は総じてGI値は低いですが、それはあくまで野菜を生で食べた場合であり、油、調味料等を使い調理した場合にはGI値は高くなりますので、この点も頭に入れておく必要があります。



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