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素朴な疑問:血糖値が高いとなぜ体に悪いのか? [糖尿病予防]

高血糖が体に悪影響を及ぼすのは誰でも知っていますが、
『なぜ血糖値が高いと体に悪いのか?』と聞かれて、
答えられる人はあまりいないように思われます。

実際、明確な答えというものは未だハッキリとは解明されていないのではないでしょうか。
今回は僕が考えられる範囲で、正に自己中心的にその答えを書いてみたいと思います。

そもそも血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことです。
それは血液1dlにどのくらいのブドウ糖mgがあるかということによって表されます。

正常な人の空腹時での血糖値は、109mg/dl以下になります。

食事をすると血糖値は上がり(それでも140mg/dl以下ですが)、すい臓からのインスリンの分泌により2時間後には正常値に戻ります。
空腹時でも血糖値が126mg/dl以上であると糖尿病を発症していると診断されますが。

それではなぜ血糖値が高いと体に悪いのでしょうか。

①血液中にブドウ糖が多くなると、いわゆる血液がドロドロの状態になり、血管を傷つけてしまう。

②ブドウ糖の中には悪いブドウ糖というものがあります。
悪いブドウ糖は活性酸素を除去する「活性酸素除去酵素」のタンパク質にくっついてしまい、その働きを阻害してしまいます。
血液中のブドウ糖が増えると、その悪いブドウも糖も比例して増え、活性酸素を除去できなくなります。

③血液中にブドウ糖が多くなると、余分なブドウ糖が血液中のビタミン・ミネラル等にくっついてしまい、細胞がビタミン・ミネラル等と取り込めなくなってしまいます。

高血糖が招く体への悪影響としてこの3点が考えられます。

この中で一番問題になるのが①の「ブドウ糖が多くなり血管を傷つけてしまう」ことではないでしょうか。

糖尿病の三大合併症は、腎症・網膜症・神経障害です。

腎臓・眼・手足といずれも血管が細い抹消血管が集中している部分であり、
血液中にブドウ糖が多くなると、特に細い血管を傷つけたり、詰まらせたしてしまうため、血液が行き渡らなり
このような疾患を併発してしまうと思われます。

血糖値が高い状態であっても日常生活において「ブドウ糖が毛細血管を傷つけている」ことなど認識することはありません。
また糖尿病と診断されても、そのようなことを意識することはできません。

血糖値が高いと、果ては、腎臓を壊して透析するようになったり、失明したり、足が壊死してしまうという恐ろしい事態を招くということを十分に理解しておく必要があると思います。

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