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高血圧の予防・改善に『アルギン酸カリウム』の効果 [高血圧]

塩分(塩化ナトリウム)を摂り過ぎると、血液中のナトリウムの量が増します。
そうなると人間の体は血液中のナトリウムの濃度を下げるために、
細胞から水分が補給され血液の総量が増えることになります。
血液の総量が増えるため、その血液を流す圧力・血圧の上昇を引き起こします。

塩分の摂り過ぎ→血圧の上昇 という因果関係が生まれるのです。

そのため、高血圧の予防・改善を考える上で塩分の摂り過ぎには十分に気を付けなければなりません。

厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」は、成人男性が9g未満、女性が7.5g未満です。 また、高血圧で治療している人は、一日6g未満となります。
そうは言うものの、日常生活において調味料として塩分は欠かすことのできないものです。
味噌にも醤油にも塩分は入っています。

では塩分を摂っても、その中のナトリウムの腸からの吸収を抑える物質はないのでしょうか。

実はあります。
医薬品やサプリメントの原料にもなっているアルギン酸です。

アルギン酸は主に海藻類の中に『アルギン酸カリウム』として存在します。
海藻類のヌメリの成分といっても良いでしょう。
乾燥のワカメ・昆布・ひじき100g当たりに約4~5gの『アルギン酸カリウム』が入っていると考えられます。

海藻を食べると、その中の『アルギン酸カリウム』は胃酸の影響で腸に着くころには、アルギン酸とカリウムに分離されています。

・腸の中でアルギン酸はナトリウムと結びつき、そのままアルギン酸ナトリウムとして体外に排出されるのです。
このアルギン酸の働きにより腸でのナトリウムの吸収を抑制できるのです。

・また分離されたカリウムは血液中でナトリウムを排出する働きがあります。

このように『アルギン酸カリウム』を摂るということは、
体内に入ったナトリウムを体外に排出するという面で二重の効果があるのです。

昔から「昆布やワカメを食べると血圧が下がる」と言われていますが、
それは昆布やワカメに含まれている『アルギン酸カリウム』の働きが大きく関わっていると思われます。

塩分を控えることはもちろんですが、
海藻類を多く摂ることは高血圧の予防・改善にとても重要なことだと言えます。
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