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コントロール不良高血圧と利尿薬を考える [高血圧]

コントロール不良高血圧とは、高血圧の薬(降圧剤)を飲んでいるのに血圧が正常値135mmHg-85mmHg未満まで下がらない高血圧をいいます。
(僕の80才になる母も典型的なこのパターンです。この頃うちで測ると150mmHg-95mmHgくらいです。)
高血圧患者の約6割がこのコントロール不良高血圧のようです。

それではなぜ高血圧の薬(降圧剤)を飲んでも血圧が正常値まで改善しないのでしょうか。

高血圧の薬(降圧剤)は、血管を拡張させて血圧を下げる薬です。
血管が収縮していて高血圧になっている人には効果がありますが、血管が膨張して高血圧になっている人にはあまり効果がないのです。

血管が膨張するのは、血液中の塩分に関係しています。
血液中に塩分が多いと塩分の濃度を下げるために体は血液中の水の量を増やします。
そうして血液の量が増えたことによって血圧も高くなるし、血管も膨張してしまうのです。

人にはもともと血液中の余分な塩分を体外に排出する働きがあります。
それなのに塩分の過剰のせいで恒常的に血管が膨張している原因はというと、
腎臓の機能の低下が考えられます。
本来血液中の余分な塩分は腎臓を通して体外に排出されますが、
腎臓が弱っていて、その働きが悪くなっていると、十分に塩分を排出することができなくなり、いつまでも血液中の塩分が過剰になってしまうのです。

こういう腎臓の機能が低下している人の高血圧に有効なのが利尿薬です。
利尿薬は利尿を促すだけでなく、尿と一緒に血液中の塩分も排出する作用があるからです。
腎臓の働きが弱っている人でも利尿薬を飲むことによって血液中の余分な塩分を尿と一緒に出すことができます。
(コーヒー・お茶などにも利尿作用がありますが、塩分も一緒に出すという効果はありません。)

高血圧の薬(降圧剤)を飲んでも血圧が正常値まで下がらない人は、一度腎臓の検査もする必要があると思われます。
そして利尿薬ですが、市販もされていますが、医師に相談した上で飲んだ方がいいと思います。
すでに高血圧の薬(降圧剤)と一緒に利尿作用のある薬も処方されている場合もありますので。

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