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この寒さにホームレスだった時を思う

いやー今日の寒さは長年岩手に住んでいる僕にとっても、12月にしてはここ数年間経験したことのない寒さでした。
まさに『氷も凍る寒さ』と表現したくなるほどの寒さです。
特に我が家にはエアコンというものもなく、昔ながらの石油ストーブがあるだけだし、家も古いので隙間風も入り、マジ寒さを感じてしまいます。
深夜の仕事から帰って部屋に入ると、昨夜仕事に行く前に飲んだコーヒーの残りがカップの中で凍っていました。部屋の温度も0度以下だったということか。

こんな寒い日に夕飯に豚汁が出るとホント有り難い。思わず3杯も食べてしまいました。

豚汁で思い出すのは、僕が上野公園でホームレスをしていた頃。
確かそれも冬だったと思いますが。
新宿中央公園で炊き出しをしていることを知り、上野から新宿まで寒い中を歩いて、やっと夕方新宿中央公園に着き、炊き出しにありついたのですが。
その時食べたのが豚汁でした。
オニギリも1個付いてきたような気がします。
寒いし腹が減ってるし、大体にして普段は食べていなかったのですから。
この時食べた豚汁はなんとも言えず、なんと言っていいのか、体が温まるという身体的なことと、なんとかこれで生き延びられるというその場限りの安堵の気持ちでいっぱいになりました。
今思えば、若かったのか?無鉄砲だったのか?
こういった経験のおかげかも知れないが、昨年東日本大震災の折、電気・ガス・水道が止まったままの生活でも、確かにしんどかったけれども、特に動揺することもなく、不安を感じることもなく過ごせたように思えます。
ホームレスの時の、飲まず食わずで明日のことは分からないような状態に比べると、まだ食べられるだけでもかなり良い生活といえるでしょう。

この寒さの中、上野公園のホームレスの人達はどうしているのか。
もう上野公園も僕にとっては帰ることのない遠い地になってしまったみたいです。
でも心の中に一抹の淋しさを覚えるのは何故なのかなあ?
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