『鯖(サバ)缶を食べてダイエット』は辞めた方がよい:鯖缶ダイエットの問題点 [ダイエット]
以前、テレビ番組の影響でかなり流行った『鯖(サバ)缶ダイエット』ですが、健康にとって良くない問題点もあります。
『鯖缶ダイエット』の基本は、一日一回鯖缶を食べてダイエットしよう、ということみたいです。
確かにサバには、体内で作ることができない必須脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。
このEPA(エイコサペンタエン酸)には、脂肪の燃焼を促進する働きがあり、体内の中性脂肪・内臓脂肪を減少させてくれます。
このことから、鯖缶を食べるとダイエットできる、と言われるようになりました。
しかし、鯖(サバ)の成分には、セレンという必須栄養素のミネラル(無機質)もあります。(もちろんセレンも人にとって必要な栄養素です。)
この『セレンの過剰摂取』が健康に害を及ぼす恐れがあるのです。
セレンは、環境基準指定項目にもある毒性の高い物質です。
セレンの1日の推奨量は18歳以上の男性で30μg、18歳以上の女性で25μgです。
日本食品標準成分表では、鯖の水煮100gにはセレンが66μg含有されていると書いてあります。
ということは、鯖の水煮缶1個200gには、セレンが約130μg入っていることになります。
なんと一日の摂取量の4倍以上ものセレンが入っているのです。
セレンの過剰摂取は、頭痛・疲労感・下痢・湿疹・神経障害などを引き起します。
ダイエットのために鯖(サバ)缶を一日1缶食べる、なんてことをしていたら間違いなくセレンの過剰摂取になり、健康を害するのではないでしょうか。
このことから『鯖缶を食べてダイエット』は辞めた方が懸命だと僕は思います。
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