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免疫細胞でがんは防げる [免疫力を高める]

 僕は幾度も、免疫力を高めることが健康長寿にかかすことができない、
もちろん、がん細胞を攻撃し破壊するにも免疫細胞を活性か
化することが重要である、と書いてきました。

ところが、近藤誠さん(慶應義塾大学医学部放射線科講師)が書かれている本『医者に殺されない47の心得』の中に、【免疫力ではがんを防げない】という項目が出てきます。

その主張として言っているのは、「免疫細胞は,外から入ってきた異物を敵と認識してたたくのですが、がんは自己細胞が変異したものです。人間の免疫システムが、がん細胞を敵とみなさないからこそ、がんは発生したのです。」ということです。

まず最初に定義しておきたいことは、がん=ガン細胞が増殖した悪性腫瘍だということです。

『がん』と『がん細胞』をしっかり区別しておかなければなりません。

確かに、がん(悪性腫瘍)になったら免疫細胞の力ではどうすることもできないでしょう。

それについては近藤さんも書いていますが、免疫細胞療法をやった人の生存率が、がんをそのまま放置しておいた人の生存率よりも低いことからも分かります。

しかし、がん細胞一個に対して考えてみると、免疫細胞はがん細胞を非自己と認識し、攻撃し消滅させていると考えられます。

体内では一日3000~5000個のがん細胞が産まれているのです。

がん細胞を免疫細胞が攻撃し消滅させていなければ、人はたちまち、がん(悪性腫瘍)にかかり死んでしまうことでしょう。

免疫力は、20歳頃をピークに加齢とともに減少していき、高齢にもなると20歳ころの10%くらいになります。
免疫力.jpg

がんによる年齢別死亡率を見ると、
がん.jpg

60歳頃になると、免疫力はかなり低くなり、それと同時にがんで死亡する確率が各段位アップします。

免疫力の低下とがん(悪性腫瘍)の発生率は完全に反比例しているのです。

このことからも、『免疫細胞ではがんは防げない』という表現は間違いだと僕は思います。

免疫細胞は人ががん(悪性腫瘍)にかかるのを防いでいるのです。

がん細胞ががん(悪性腫瘍)になる状況は、例えていうと、20歳ころは、1個のがん細胞に対し10個の免疫細胞が攻撃してるが、高齢になると、10個のがん細胞に対し、攻撃しているのは1個の免疫細胞しかない、ということです。

若くても、なんらかの原因で免疫細胞が少ない、また働きが弱い、いわゆる免疫力が低い状態の人は、がん(悪性腫瘍)が発生しやすいということが言えると思います。

日頃から免疫力を高めることは、がん(悪性腫瘍)の発生を抑制するにも大事なことなのです。

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