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腎臓に負担をかけない食生活とは [慢性腎不全]

腎臓の働きを一言でいうとしたら、それは、『血液の成分の調整』言い換えれば、『血液をきれいにする』ということになると思います。

その血液の成分の調整が不完全のものであったとしたら、僕たちは即座に様々な病気を発症することになります。
そして腎臓が働かなくなったら僕達の命も数日で終わってしまうでしょう。
近年、人口透析をする人が多くなっています。
腎臓が弱り、また障害を持ち働かなくなった腎臓の代わりに、機械で自分の血液の成分を調節するものです。
一旦人工透析を始めると、途中で止めることはできなくなり、一生続けなければなりません。
(若年の方であれば、腎臓移植をするという方法もありますが。)
これは人工透析をする本人はもちろんのこと、家族にとってもかなりの負担になります。

では腎臓が悪くならないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
それは腎臓に負担をかけないようにするということです。
腎臓に負担をかけないよう食生活の上で注意することと言えば、
大きく2点あると思います。

①塩分・水分を取り過ぎない。
腎臓には塩分や水分を体外に排出する働きがあるのはご存知の方も多いでしょう。
塩分や水分を多く取り過ぎると、それだけ腎臓に負担をかけることになります。

高血圧の方の一日の塩分摂取量は、一日当たり6g以下と言われていますが、
とにかく塩分は摂らないよう神経質になるくらいの方が良いと思います。
味噌汁を飲んだり、漬物を食べるなんて持ってのほかと考えた方が良いでしょう。
(そのくらいの気構えが必要ではないでしょうか。)
ちなみに腎不全がひどくなってきた僕の母は、今まで毎食飲んでいた味噌汁の代わりに今では毎食ほうじ茶を飲むようになりました。
(緑茶でも構わないのでしょうが、ご飯にはほうじ茶の方が合うみたいです。)

一日の水分の摂取にも気を付けなければなりません。
では具体的にどのくらいの量で抑えればよいのかというと、
天気や気温、運動量によって違いがでてくるとは思いますが、
普通に生活している分には、一日当たりペットボトル1本500ccくらいに抑えるのがベストなのではないかと考えます。
慢性腎不全で通院中の僕の母は、水分を取りすぎるとすぐに体中がむくんでしまいます。
でも一日に摂る水分を500cc以下にするようになってからは、
以前に比べると体の調子が良くなった感じがするからです。
(この一日に摂る水分の中には、お茶はもちろん、薬を飲むときのお湯の量までも含んでいます。)


②タンパク質を取り過ぎない。
主に肉や魚等からタンパク質を摂りますが、体内で摂取されたタンパク質の約70パーセント以上が老廃物として体外に排出されます。
その老廃物を排出して血液をきれいにするのが腎臓の重要な働きです。
それゆえ、タンパク質を食べ過ぎるということは、腎臓に過度の負担をかけるということになります。
人間が生きていく上で必要なタンパク質の量は、
『体重×0.6g』と考えられています。
体重60kgの僕であれば、60×0.6g=36gということになります。
腎臓の負担を軽くするためにも是非一日に取るタンパク質の量はこれ以下にしたいものです。

腎臓に負担を掛けないよう考えるのならば、タンパク質を多く含んでいる、
・肉、魚、卵、牛乳は摂取するにしても少量に抑えたいものです。
幸いお茶碗一杯のご飯にもたんぱく質が約6gは含まれていますので、
タンパク質が足りなくなるということはないと思います。

以上の他にも腎臓が悪くならないよう気をつけなければならない食べ物、
また生活習慣等が数多くありますが、なかなかそれらすべてに気を配ることは大変なことです。
せめて上記の2点だけでも注意して日常を送ってみてはいかがでしょうか。


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