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新型出生前診断から僕が思うこと

新型出生前診断が実施されるようになってから半年が経ちました。
全国で約3000人以上が検査を受けたみたいです。
従来の羊水検査による出生前診断と比べると、安全で簡単なため今後益々検査を受ける人が増えていくことでしょう。
現在全国31ヶ所の施設が認可されています。
ほとんどが大学病院で、僕の住む岩手では岩手医科大学病院が実施しています。

新型出生前診断は妊娠10週目から受けることができ、
妊婦の血液から胎児の染色体の状態を把握するものです。
このことによって、胎児にダウン症、また呼吸不全の疑いがあることが分かります。

新型出生前診断の検査は、採取した妊婦の血液をアメリカの検査会社に送り判定してもらうもので、
約2週間かかり、検査費用は保健が効かないため約21万円と結構高額です。

血液検査で判る新型出生前診断の精度は高いものですが、
(陽性で約80%、陰性で約99%の精度です。)
確定させるには、さらに妊婦の腹部から注射器で羊水を採取して行う従来の羊水検査が必要となります。

『妊婦にはお腹にいる胎児の状態を知る権利がある。』
確かにその通りでしょう。
ですから妊娠している女性が新型出生前診断を受けるのにはなんら問題はないと思います。
ただ検査で陽性と判定された場合、妊娠人工中絶してしまう方がいるというのが問題になるのです。

日本で妊娠人工中絶が認められているのは、「母体の健康を著しく害するおそれのある場合」に限ってのことです。
新型出生前診断の判定結果により妊娠人工中絶をしてしまうことに関しては、今後社会問題として様々な議論をしていかなければならないことでしょう。

僕も幸い子供に恵まれました。
妻が妊娠して、無事出産するまでは、生まれてくる子のことを考え不安な日々を過ごしました。
しかし最後に思うのはいつも、
『どのような子が生まれてこようが、妻と僕の二人の子供だから一生懸命育てよう。』
この想い一つでした。

まあ、万が一今後子供を授かるようなことなっても、生まれてくる子に対してのこの想いは変わることはないでしょう。
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