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高齢者の高血圧の治療を考える:高血圧の薬(血圧降下剤)の問題点、副作用を懸念する [高血圧]

日本高血圧学会による高血圧治療ガイドライン2009では、
成人の血圧の正常値を、 収縮期血圧(上の血圧):135 mmHg未満、拡張期血圧(下の血圧):85 mmHg未満としています。

これより血圧が高いと高血圧と診断され治療が必要と判断されます。
そして医師はこの正常値を目標に患者を治療するということになります。
(正確には上の血圧135mmHg未満、下の血圧80mmHg未満を目標としていますが。)

人間誰しも高齢になると血管も老い、血管自体も細くなります。
そしてその細くなった血管に血液を流すためにどうしても血圧は高くなります。
これは言わば自然のことなのではないでしょうか。
自然のことなのだから放っておけばいい、と言ってるわけではありません。
上の血圧が180mmHg以上ある方が治療もせずいたら、脳卒中・心臓疾患のリスクがかなり高いものになります。

僕が疑問を感じるのは、この血圧の正常値をそのまま高齢者の方にも当てはめて治療を行っても良いのか?という点です。
治療といってもほとんど100%近くが高血圧の薬(血圧降下剤)を処方することになりますが。

なんら日常生活する上で支障をきたしていないにもかかわらず、
健康診断等で上の血圧が135mmHg以上と判明すると、
『血圧が高い。このままでは脳卒中・心臓疾患になる恐れがある。』と言われ、
高血圧の薬(血圧降下剤)を用いた治療をするはめになります。
そして一生、高血圧の薬(高血圧降下剤)を飲み続けなければならなくなるのです。

高齢になったから血圧が高くなることは当たり前のことなのですが、決して良いことではありません。
確かに高血圧は脳卒中・心臓疾患を招く最大の原因です。
しかし食事療法・運動療法で血圧を下げるのなら、なんら問題はないのですが、
高血圧の薬(血圧降下剤)を使うのには薬の副作用という危険が伴うということを十分に認識しなければならないと思います。

薬である以上、血圧を下げるという点では効果は間違いなくあります。
また脳卒中・心臓疾患のリスク回避の意味でも効力を発揮します。

しかしその他の面で、薬である以上必ず副作用が存在します

例えば高血圧の薬(血圧降下剤)の中で広く使われているのに『カルシウム拮抗剤』を用いた薬があります。
この薬には血管を収縮させる筋肉がカルシウムイオンを取り込めないようにする働きがあります。
カルシウムを取り込むことができなくなった血管の筋肉は、血管を収縮させることができなくなるため、
血管は拡張したままの状態になります。
そのため血管内が狭くなることがなくなり、間違いなく血圧は低くなります。

この『カルシウム拮抗剤』を服用すると、人によって頭痛・動悸・便秘などを引き起こす副作用があります。

さらにこの薬には以前からガンを発症するリスクが高くなるのではないか?と考えられています。
ガンを見つけ出し攻撃し除去する働きのある免疫細胞の働きを抑制するのではないか?という点です。
免疫細胞も実はその活動にカルシウムイオンを必要としています。
もしかすると『カルシウム拮抗剤』を飲むことで、免疫細胞もカルシウムイオンを取り込めなくなっているのではないか?とも考えられています。
でもこれを裏付ける確固たる科学的証拠もなく、また研究も進んでないのが現状です。
このことが本当のことであれば、血圧が下がり脳卒中・心臓疾患のリスクは軽減される反面、
新たにガンにかかる危険性にさらされるということになりかねません。

他の高血圧の薬(血圧降下剤)にも様々な副作用が存在します。
薬である以上副作用は避けられないものなのです。

血圧が少し高いからといって安易に高血圧の薬(高血圧降下剤)に走るのではなく、
まずは食事に気を配ったり、運動することを心掛けるべきではないでしょうか。
『歳を取ったのだから血圧が高くなるのは当たり前。』くらいの気持ちを持つことも大事なような気もするのですが。

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