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過敏性腸症候群の原因とその治し方

僕は子供の頃からおなかが弱く、すぐ下痢になりやすい。
一番しんどい思いをしたのはバスに乗った時です。
バスにはトイレがなく、また田舎を走っているバスですからバス停とバス停の間の距離が長く、
バスに乗っていて、おなかの調子が悪くなり額に汗をかくほど我慢したことが何回もありました。
今思い出してもぞっとしますが。
こういうことももしかしたら過敏性腸症候群に入るのかもしれません。

『過敏性腸症候群』とは
大腸の働きおよび分泌の機能の異常で起こる病気の総称です。
個々には、神経性腸炎、粘液性腸炎などと呼ばれます。

現代病の一つと考えられ、消化器科を受診する半数の方がこの病気に該当すると推定されています。

目で見ることができない病気で、レントゲン検査・血液検査・腸内検査等でもわかりません

〇いつも下痢気味で一日に何回もトイレに行く。
〇食べるとすぐ下痢になる。
〇ガスの発生でおなかが張ってしまう。
〇急に腹痛を引き起こす。
〇便秘が続く。
〇便秘と下痢を交互に繰り返す。

こういった症状が一時的なものでなく、3ヶ月以上も続いた場合、
過敏性腸症候群を発症している可能性が高いです。
過敏性腸症候群には『血便』は決して認められません

なぜ大腸の働きが悪くなったり、腸内での分泌の異常が起こるのか?
それは腸の中に存在する『セロトニン』という神経伝達物質の増加です。
『セロトニン』の90%が腸内にあり、これが増えると、 腸の運動や分泌の機能に異常をきたします

〇腸のぜん動運動が活発になり過ぎると、
腸の内容物から水分が十分に吸収されなくなる→下痢

〇腸のぜん動運動が減少すると、
内容物が腸に留まる時間が長くなり水分が吸収され過ぎる→便秘

「脳と腸は神経で密接に繋がっていて、腸の機能を脳がコントロールしています。」

腸内の神経伝達物質『セロトニン』が増加する原因としては、

・日々のストレス  ・過度な緊張
・精神的な不安定さ(自律神経失調症)
・もともと心配性、神経質な性格
・食生活の乱れ、暴飲暴食
・アルコールの多量摂取
・不規則な生活習慣

これらが原因となって、脳がストレスを感じると、
腸の中の神経伝達物質『セロトニン』を増加させてしまうのです。

腸内の『セロトニン』が増加しないよう、これらの原因を取り除けば良いのですが、
食生活、生活習慣等は自分の努力で次第で直せることもあります。
また下痢・便秘ともに食物繊維を豊富に摂ることが有効ですので、
積極的に食物繊維を摂るよう心掛けることも大事です。

しかし、精神的なものはなかなか自分では改善することができません。

過敏性腸症候群の治療法としては、
・セロトニンが増加しない薬を飲む等、消化器科での薬物治療
・精神科での心理療法、カウンセリング
になります。

過敏性腸症候群は発症すると、なかなか治らない病気です。
おなかの調子が悪い状態が慢性化すると、過敏性腸症候群を発症してしまいますので、
早めに医師の診察を受けた方が良いと思います。
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