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ぬか漬けの沢庵(たくわん)の健康効果を見直そう

たくわん.jpg 
沢庵(たくわん)というと、どうしても、おじいさん・おばあさんが食べるものという感じがします。
僕自身も、高齢の両親が他界してからというもの、たくわんを作るのは元より、買って食べるということも全くなくなりました。

また、たくわんに含まれている塩分量が高いことから、高血圧・脳卒中等を心配して、みんなが敬遠するようになったことも事実だと思います。

たくわんに含まれる塩分の量は、たくわん1切れ(約8g)・・0.3g の塩分です。
日本高血圧学会は、高血圧の治療においては1日6g未満を推奨し ています

しかし、高血圧で悩んでいる人、通院している人でなければ、たくわんを2、3切れ食べるくらいであれば健康上全然問題ないですし、むしろ体にとってはこれほど良い食べ物はないといっても良いと思います。

よく時代劇で、ご飯と汁物とたくわん2切れという食事の風景が見られますが、その程度でもたくわんの持っている栄養を考えれば、生きていくのに十分だったのでしょう。

ぬか漬けのたくわんの元になっているのは、もちろん大根と米ぬかです。

大根2.jpg
大根はほとんどが水分ですが、それ以外は、食物繊維・ビタミン・ミネラルを豊富に含んだ食材です。
大根100g当たり
食物繊維・・4g ビタミンB1・・0.09mg ビタミンB2・・0.16mg
ナイアシン(ビタミンB3)・・0.5mg ビタミンB6・・0.18mg ビタミンC・・53mg
ナトリウム・・48mg カリウム・・400mg カルシウム・・26mg 
マグネシウム・・22mg リン・・52mg 鉄・・3.1mg

ぬか米.jpg
米ぬかとは、玄米を白米に精米する際に残る、玄米の表面を覆っている皮の部分(胚芽・種皮・果皮)です。
米ぬかもまた、玄米の90%以上の栄養素を保持した『ビタミンの宝庫』と呼ばれるくらい本当に健康に良い食材です。

米ぬか100g当たり
食物繊維・・20.5g ビタミンB1・・3.12mg ビタミンB2・・0.5mg
ナイアシン(ビタミンB3)・・36.4mg ビタミンB6・・3.27mg 
ナトリウム・・5.0mg カリウム・・1800mg カルシウム・・46mg 
マグネシウム・・850mg リン・・1500mg 鉄・・7.6mg

この米ぬかに漬けた大根は、米ぬかの栄養成分も吸収し健康効果が倍増する食べ物となるのです。

特筆すべき栄養成分は、疲労回復を促すビタミンB1・私達のメンタル面、新陳代謝に影響を及ぼすナイアシン(ビタミンB3)の含有量が元の大根の約4倍以上に増えるという点です。

また、たくわんは発酵食品なので、大根に含まれる植物性乳酸菌の発酵も促進され、腸内の悪玉菌を減少させ腸内環境を整えるのに適した食品です。

僕も、ぬか漬けたくわんは高齢者の食べるものというイメージを変え、これからは積極的に食事に取り入れていこうと思います。

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血液クレンジング(血液オゾン療法)は効果がないニセ医学であると言わざるを得ない

血液クレンジング.jpg
11月6日の衆院厚生労働委員会で、血液クレンジング(血液オゾン療法)の安全性や医療広告上の問題が取り上げられました。
その際、厚労省は、血液クレンジング療法に関して「医薬品や医療機器として有効性・安全性を確認されて薬事承認された製品はない」「厚労省として効果や安全性について把握していない」として、実態調査に乗り出していることを明らかにしました。

また、クリニックで、「血液クレンジング療法が肝炎、HIV、インフルエンザウイルスの除去効果やがん、悪性リンパ腫、白血病に効果がある」と宣伝してることに関して、「医療広告ガイドラインで許されるのか、誇大広告に当たらないのか」も問題になっていました。

血液クレンジングとは、人の静脈から100cc~200ccの血液を採血し、オゾンガスを混合した血液をまた静脈に戻すという療法です。
医療保険適用外の自由診療で行われており、1回2~3万円みたいです。
この療法を施すことで、血液循環の改善、免疫力の向上、疲労回復、アンチエイジングなどに効果あると謳われています。

しかし、血液クレンジング療法にこのような効果が本当にあるのでしょうか?

まず、血液クレンジング療法(オゾン療法)の効果に関して、医学的エビデンス(証拠、根拠)が全くないのです。

血液クレンジングを推進する日本酸化療法医学会においても、「血液クレンジング療法に関する臨床試験は費用がかかるし、世間の『オゾンは危険』という思いこみがあるからできない」と述べています。
こんなことがあるのでしょうか。
今や、コンビに・スーパーで売られている特定保健用食品(トクホ)と表されている飲み物にさえ、科学的根拠があり臨床データ、研究データに裏づけされているのです。

また、アメリカのFDA(食品医薬品局)では2016年から、オゾンの医療用使用は禁止されているのです。
FDAでは、『オゾンは有毒ガスであり、特定の治療、補助治療、または予防治療において、有用な医療用とは知られていない』と記載されています。

そもそも、わざわざ静脈から100ccくらいの血液を採取し、オゾンを混合させて戻すことに何の意味があるのでしょうか。
静脈から採血した、どす黒い血液にオゾンを混合すると、一瞬で鮮やかな赤色の血液になります。
これはただ単なる血液が酸化したことによる科学反応であり、血液が浄化されたり、ましてや血液中の老廃物・毒物が除去されたわけではないのです。

人の体内では恒常的に、静脈の血液は肺に流れ、肺で酸素を取り込んだ血液は、心臓にわたり動脈を通して体内の隅々に行き渡っているのです。

消費センターにも、血液クレンジング療法に関する多数の苦情が寄せられています。

このような、効果も実証できないような施術には十分注意する必要があるのではないでしょうか。

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