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骨芽細胞の働き 骨粗鬆症予防を考える~骨を丈夫にする~ [骨粗鬆症]

骨の細胞の中に骨芽細胞(こつがさいぼう)というのがあります。
この細胞は骨を作るのにとても重要な働きをします。

骨芽細胞の働きとは、

・骨芽細胞はコラーゲンなどのたんぱく質を分泌し、それにカルシウムやミネラル等を付着させて新しい骨を作ります。

・また古くなった骨を溶かし吸収する破骨細胞の働きを活性化します。

・血中の余分になったカルシウムを骨に貯め込みます。

人の骨は約3年~7年くらいで全部新しい骨に入れ替わると考えられています。

その新しい骨を作るのが骨芽細胞なのです。

骨芽細胞の働きが悪くなり、新しい骨が作られなくなったり、新しく骨を作るよりも壊す(溶かす)方が大きくなったりすると骨粗鬆症になります。

この骨芽細胞の働きを活発にするのはビタミンD・ビタミンKです。
ビタミンDが多く入っている食材は、しらす・いわし・秋刀魚・鮭・すじこ・イクラなどでうなぎも多く含有しています。
ビタミンKが多く入っている食材は、納豆・大根・ほうれん草・小松菜・春菊・しそなどです。

骨芽細胞は年とともに減少します。特に高齢の女性は骨芽細胞の働きが悪くなり、骨粗鬆症になる人がかなり多いのが現状です。(これは骨芽細胞が女性ホルモンと関係があるためだと考えられています)

日頃からビタミンD・ビタミンKを摂取し骨芽細胞の働きを活発にするよう気をつけたいものです。

糖尿病予防を考える『血糖値の急激な上昇を抑えるためには』~食事に気を付ける~ [糖尿病予防]

糖尿病予防を考える上で、血糖値を急激に上昇させないよう気を付けるということは非常に大事なことだと思います。
(血糖値が急激に上がるとすい臓からインシュリンが必要以上に大量に分泌され、果てはインシュリン不足やインシュリンが分泌されなくなってしまう恐れが出てきます。血糖値を緩やかに上昇させればインシュリンの量も少なくてすみます。)

それは血糖値を急激に上昇させないような食事をすることに尽きると思います。

ではどのような食事をすれば血糖値を急激に上げないですむのでしょうか。

① 血糖値の急激な上昇をもたらす食品は控える。

ご飯・餅・パン・うどん類・パスタなどになります。
こういう炭水化物を多く含んだ食品を食べると、約30分後には炭水化物が分解され血糖値が急激に上がります。

そうはいっても人はエネルギーを得ないことには生きていけないので、適度に食べるよう、過食はしないということになります。

 血糖値を緩やかに上げる食品を食べる。
野菜類 キャベツ・大根・ネギ・玉ねぎ・ほうれん草・小松菜・もやしなど(じゃが芋・ニンジンは含みません)

きのこ類 椎茸・なめこ・エノキなどなど

他に海藻類・大豆類・納豆・こんにゃく・酢も良いです。

③ 食事の際は血糖値を緩やかに上昇させる食材から先に食べる。
そうすることによって、血糖値を急激に上昇させる食材の消化の速度を遅くすることができ、結果血糖値の急上昇を抑えられます。

④ 食事に時間をかける。

食材を良く噛んでゆっくり食べることによって血糖値の上がり方を緩やかにします。

おおむねこういうことを気にかけて食事をすればよいと思います。

追記 血糖値の急激な上昇をもたらすものに、ソフトドリンク(ジュースなどの清涼飲料水)があります。
普通のソフトドリンクには多量の砂糖・糖分が含まれています。
ソフトドリンクの中には砂糖ゼロと表示されているものもありますが、よく成分を見てみると、ぶどう糖・ぶどう糖果糖・ぶどう糖果糖液糖のように表示されています。
これは糖分を含んでいるということであり、またぶどう糖は即効消化され血液中に取り込まれますので、間違いなく血糖値を急激に上昇させます。
もしソフトドリンクを飲むのであれば、カロリーオフ・カロリーゼロのものを飲んだ方が良いと思います。
(カロリーオフ・カロリーゼロといってもまったくカロリーがないというのではありませんが、糖分はは明らかに普通のソフトドリンクと比較にならないほど少ないです。)

『カルシウムを牛乳から取る愚行』牛乳を考える(その3) 僕なりの考え [牛乳を考える]

『カルシウムが不足している。』と言われると、『それじゃ毎日牛乳を飲むことにしよう。』
と大勢の人が思うことでしょう。

しかしこの考えは間違っていると僕は思うのです。

カルシウムは体内ではその99%が骨や歯に存在しますが、残りの1パーセントは血液中に機能カルシウムとして存在します。
この1%のカルシウムの働きが人間にとってかなり重要になってきます。

この機能カルシウムの主な働きには、筋肉を収縮させたり(血管も含みます。)神経を安定させたり血液凝固に関係したりとまだまだ様々な働きをする必須ミネラルです。

そしてカルシウムのこの働きはマグネシウムの助けがあって初めて正常に働くのです。

ザックリ簡単に書くと、筋肉を収縮させるのがカルシウムで、筋肉を伸張させるのがマグネシウム、神経を安定させるのがカルシウムで興奮させるのがマグネシウムということが言えると思います。

ですから体内においてはこのカルシウムとマグネシウムのバランスが非常に大事になってきます。

摂取する際の理想のバランスは、カルシウム2に対しマグネシウム1と考えられています。
カルシウムとマグネシウムを2:1で摂取することが体にとって大切なことになります。
(カルシウムの方がマグネシウムより吸収率が悪いのでこのような摂取になります。)

もしマグネシウムが不足すると、筋肉のけいれんを引き起こしたり、うつ状態になったり、動脈硬化・心臓病を併発するおそれもあります。

それでは本題に戻り、なぜカルシウムを牛乳から取るのが間違いかというと、

牛乳100gには約100mgのカルシウムが含まれています。
しかし、マグネシウムは約10mgしか含まれていないのです。比率にすると10:1なのです。
これはカルシウムとマグネシウムの理想とするバランスから大きくかけ離れています。
このことから牛乳でカルシウムを取ろうとすると間違いなくカルシウム過多になってしまいます。

他のカルシウムを多く含む食材で、大豆類・魚類 を見てみると、カルシウムとマグネシウムをおおよそ理想に近い2:1で含んでいます。

また、前の記事で書きましたが、牛乳は脂質を多く含んでいて、決して健康に良い食品とは言えないと思うのです。

このことから、もしカルシウム摂取するのであれば、牛乳からではなく、大豆類・魚類から摂取した方が良いと僕は考えるのです。

『高血圧予防・改善に牛乳は効果がない!』牛乳を考える(その2) 僕なりの考察 [牛乳を考える]

よくネットを見ていると、『高血圧予防・改善に牛乳を飲みましょう。』的なことを書いているサイトをみかけます。

はたして本当に牛乳は高血圧の予防・改善に効果があるのでしょうか?

牛乳が高血圧の予防・改善に効果がある理由として挙げているのが、

牛乳を飲むことによって多くのカルシウムを摂取することができるからというのです。

確かに牛乳には100g当たり約100mgのカルシウムが含まれています。
これは食品の中でもトップクラスです。

カルシウム不足になると、カルシウムを貯蔵している骨からカルシウムが血液中に溶け出し、そのカルシウムが血管壁にくっついて血管を硬くたり、血液の流れを悪くし、その結果高血圧の原因になったり動脈硬化を引き起こしたりするという考え方からきています。

しかし、この考え方自体正しいのでしょうか?

このことは違う角度からみると、カルシウムを摂取することは骨を丈夫にし、高血圧の予防にもつながるということを意味しています。

しかし、アメリカのエール大学の『カルシウム摂取量と骨折率の国際比較』では、カルシウム摂取量の多い国ほど骨折率が高いことが報告されました。

またハーバード大学では『カルシウム摂取量の多い国ほど骨粗鬆症になりやすい。』という研究結果が公表されています。

このカルシウム摂取量の多い国というのは、牛乳の消費量が多い国に当てはまります。

ノルウェー、スウェーデン、フィンランドは牛乳の消費量が一人当たり一日900mg以上と、日本人の約5倍にあたる牛乳を飲んでいます。そしてこの国々の骨折率は日本の約5倍なのです。

アメリカ人も日本人の2倍くらい牛乳を飲んでいます。そして骨折率も日本人の2倍くらい多いです。

骨粗鬆症も同じような割合になっています。

これが示すことは牛乳は骨を丈夫にしない、ということなのではないでしょうか。
少なくとも牛乳を必要以上に飲むと骨を弱くするということが言えると思います。

牛乳は確かにカルシウムを多く含んだ食品です。しかしそれと同時に動物性の高たんぱく質も多く含んでいます。この動物性の高たんぱく質が骨を弱くする原因ではないかと考えられています。

それと僕が牛乳が高血圧に効果がない理由として挙げるのが、牛乳に多く含まれている脂質です。

水分を除くと、牛乳の約30%が脂質です。大豆の脂質の量は牛乳の3分の1以下ですし、小魚にいたってはその10分の1です。牛乳はかなり脂質を多く含んだ食品なのです。

脂質=コレステロールであり、コレステロールが多いと血液がドロドロになり血液の流れが悪くなって高血圧の原因にもなります。

普通に考えてもコレステロールを多く含む食品が高血圧の予防・改善に効果があるとは思えません。

以上のことから、僕は牛乳は高血圧の予防・改善に効果はないと考えるのです。

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