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ストレスとナチュラルキラー細胞(NK細胞)の関係 [免疫力を高める]

 ストレスを溜めながら生活するということが健康に良くないのは誰しも分かっています。

なぜ健康に良くないのかを免疫細胞の一つであるNK細胞の働きから考えてみたいと思います。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。

まず、ストレスを感じていると、交感神経が優位になります。

興奮しているとき、運動しているときもこの状態だと言えます。

逆に、寝ているとき、ゆっくりしているとき、心が穏やかなときは副交感神経が優位になります。

ストレス等を感じ交感神経が優位な状態になると、体内でどういうことが起きるのでしょう。

まず血管が収縮し血流が悪くなります。

そのせいで、体内をくまなくパトロールし、ガン細胞・病原菌等を見つけ次第、攻撃し破壊している血液中のNK細胞もまた十分な働きができなくなってしまいます。

また、交感神経が優位な状態だと、脳からの指令で、副腎から俗にストレスホルモンと呼ばれるアドレナリン・ノルアドレナリン・コルチゾールが分泌されます。

このストレスホルモンの分泌がNK細胞の働きに悪い影響を与えるのです。

ストレスホルモンが分泌されると、まず、NK細胞があるリンパ球の働きを阻害します。

それと同時に、前の記事で書きましたが、NK細胞を活性化するサイトカイン(細胞作動物質)の生成も抑制されるようになります。

これらのことにより、NK細胞の活性が低下し体内の免疫力も弱くなってしまうのです。

風邪を引いたときなど、運動したり熱い風呂に入ったりしないで、ゆっくり寝ていた方が良いというのは、

そのことによって、交感神経ではなく副交感神経が優位な状態になり、NK細胞の働きも向上し免疫力も高まるからです。

なかなかストレスなく暮らすというのは難しいというのが現状ですよね。

まあ、それでも、家にいるときには意識的に横になる時間を作るのも免疫力を保持するのに必要なことだと思います。



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