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高血圧の母が減塩の食塩を使わない理由

僕の母はかなり前から高血圧で通院をしています。
医師からはもちろん『塩分を取り過ぎないように。』と言われています。
母も食事の際、味噌汁をお湯で割ったりとそれなりの注意はしていますが。

さて今日の新聞に『減塩の食塩に注意を』というある医師の投書が載っているのを見て、あらためて減塩の食塩の怖さを認識したのです。

母の高血圧の改善のために、普段うちで使っている食塩を減塩のものに代えた方が良いのではないかと以前思ったのですが、減塩の食塩の問題点を知り、うちの母には適していないものだと解り止めました。

普通の食塩の成分は塩化ナトリウムです。
このナトリウムの多量摂取が高血圧を招く原因の一つに挙げられており、また高血圧の方はこのナトリウムの摂取を少なくする必要があります。
(日本高血圧学会では高血圧の予防また治療の指針をして食塩摂取量6g/日未満を勧めています。
ナトリウムに換算すると、約2.4g/日未満ということになります。)
減塩の塩はこのナトリウムの代りにカリウム使うことによって塩の風味を損なわずナトリウムの摂取を抑えてくれます。
またカリウムは血液中のナトリウムを排出するという働きもあります。
こう考えると減塩の塩を使うことは、高血圧を改善する上で一石二鳥です。
(50%減塩の食塩は塩化ナトリウムの半分を塩化カリウムにおきかえています。)

ただこの高血圧を改善するカリウムに他の点でかなり問題があるのです。
カリウムを過剰に摂取すると、余分なカリウムを尿として体外に排出する働きをする腎臓に負担をかけます。
過度の腎臓への負担は、腎機能の低下や腎不全を招く恐れもあります。
また腎臓の働きが弱くてカリウムをうまく排出できないと心肺機能に影響を及ぼし不整脈等を引き起こすおそれもあります。
(厚生労働省の日本人の食事摂取基準では、カリウムの一日の摂取量の目安を男性2.5g、女性2gとしています。)

実は僕の母は治療するほどではないのですが昔から腎臓が弱く、医師からカリウムの取りすぎに注意するよう言われているのです。
そのこともあり、うちでは減塩の食塩を使っていないのです。
減塩の食塩を使う場合は、過度の使用が腎臓または心臓の負担になるということを十分理解した上で上手に使う必要があると思います。

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